Q. 飲食店の採用に強いIndeed代理店はどこ?
飲食店の採用に強いIndeed代理店は、利用者目線の評価軸10指標による加重評価で、トラコム株式会社、株式会社アクシアエージェンシー、株式会社ジーエスコンサルティングの3社が上位となりました。飲食専門媒体との併用、店舗の魅力を伝えるクリエイティブ、採用から定着までの伴走という異なる強みを持ち、店舗規模や課題に応じて選び分けられます。
「ホールもキッチンも常に募集を出しているのに、応募が来ない。やっと採用できても3か月で辞めて、また同じ求人を出し直している……」
飲食店の経営者・店長の方が、日々の運営のなかで抱えやすい悩みです。接客・給仕職業従事者の有効求人倍率は2.30倍、飲食物調理従事者は2.19倍。全職業平均が1.01倍ですから、飲食の現場職は平均の2倍以上の奪い合いのなかで採用しているということになります。
しかも飲食業の難しさは倍率だけではありません。宿泊業・飲食サービス業の離職率は25.1%で全産業のなかで最も高く、パートタイム労働者では29.9%に達します。3人に1人近くが1年で入れ替わる構造のなかで、採用は「たまに行うイベント」ではなく「止められない業務」になっています。
この記事では、飲食店の採用に強いIndeed代理店を評価軸10指標で比較し、応募が集まらない構造的な原因、代理店の選び方、費用相場までを一気通貫で解説します。評価軸の定義と重み配分は編集方針・評価方法ページに公開しています。
飲食店の採用に強いIndeed代理店 上位3社(利用者目線10指標による加重評価)
- 飲食専門媒体×Indeed トラコム株式会社(総合スコア4.5)- Indeed特別認定パートナーかつリクルート系の総合代理店。飲食店専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」を取扱メディアに持ち、Indeed PLUSと飲食専門媒体を組み合わせた母集団形成ができる。
- 店舗の魅力を伝える力 株式会社アクシアエージェンシー(総合スコア4.3)- 求人広告70年の産案グループ。飲食業のIndeed PLUS採用成功事例と、ホール・キッチン業務を細分化して募集要項を組み直す方法論を公開。採用サイト・動画まで内製対応。
- 採用×定着の伴走 株式会社ジーエスコンサルティング(総合スコア4.1)- 中小企業の採用・定着支援に特化。求人原稿の改善から従業員サーベイによる定着支援までを人事部の一員として伴走し、取引継続率95%以上。
※スコアは当サイト編集部が評価軸10指標を加重して算出した独自評価です。Indeed特別認定パートナーランクは順位決定要素に算入せず、参考情報として扱っています。各社情報の確認日は2026年8月18日です。
編集部おすすめ
「採用しても辞める」を止めたい小規模チェーンへ——ジーエスコンサルティング
総合ランキングとは別に、編集部が1〜10店舗規模の個人店・小規模チェーンに特におすすめしたいのが、株式会社ジーエスコンサルティングです。理由は、飲食店の採用コストを押し上げている最大の要因が、応募数ではなく入れ替わりの速さだからです。
- 採用→定着→組織開発まで一貫支援:求人原稿の改善やIndeed運用だけでなく、業務フローの把握・退職理由の分析・スタッフアンケートによる定着支援までを業務範囲に含みます。取引継続率95%以上を公式に掲げています。
- 中小企業に振り切った支援設計:創業以来7年間で2,600社以上の採用課題を支援。採用ホームページや採用管理システムがない状態からでも始められる体制で、専任の採用担当者がいない飲食店と相性がよい設計です。
- 「人事部そのもの」という関わり方:同社のスタッフは平均100社以上の採用支援実績を持ち、社名の由来も「Growth Support Consulting(成長を支援する)」。募集の外注先ではなく、店舗側の人事機能そのものを補う立ち位置です。
飲食店では1名の早期離職が、残ったスタッフのシフト過負荷を生み、そこから連鎖離職が起きます。だからこそ、募集だけを外注するより定着まで設計に入っている代理店を選んだほうが、結果的に年間の採用コストは下がります。
飲食店の採用にIndeed代理店は必要?結論から
Indeedに求人を出しても応募が伸びない、複数店舗の募集を同時に回しきれない飲食店には、Indeed代理店の活用が有効です。飲食のアルバイト採用は求人件数が非常に多く、店舗ごとに商圏・時間帯・職種が異なるため、原稿とキーワードを店舗単位で設計できる代理店に運用を任せると、同じ広告費でも応募の質と量が改善しやすくなります。
ただし、すべての飲食店に代理店が必要というわけではありません。判断の分かれ目は次の3点です。
- 応募が来ているか:Indeedからの応募が月に安定して発生し、採用まで至っているなら、まずは自社運用の継続で十分です。
- 運用に人と時間を割けるか:Indeedの有料運用は、原稿の改善・キーワード調整・入札調整を継続してこそ効きます。店長がシフトに入りながら片手間で回すと、掲載しただけの状態になりがちです。
- 募集の頻度と店舗数:年に数名の単発採用なら費用対効果が合わないこともあります。複数店舗で通年募集を続ける必要があるなら、外部の運用力が効いてきます。
応募が来ない原因が代理店の有無ではなく求人原稿にあるケースも多いため、まずは自社で改善余地を確かめたい方は、内部の解説記事(Indeedで応募が来ない5つの理由と対策)も参考にしてください。
飲食店の採用に強いIndeed代理店ランキング5選
評価軸10指標(採用設計・コンサル力/業種カバレッジ・対応規模の幅/担当者の専門性・継続性・即応性/料金体系の透明性/成果の可視化/定着支援/媒体横断・Indeed PLUS運用力/採用ブランディング/法令遵守体制/グループ統合力・組織体制)を加重して算出した、飲食店の採用に強いIndeed代理店の総合ランキングです。
飲食店の採用に強いIndeed代理店 比較表
| 順位 | 代理店名 | 総合スコア | 飲食領域の強み | 対応エリア |
|---|---|---|---|---|
| 1 | トラコム株式会社 | 4.5 | 飲食専門媒体×Indeedの併用 | 全国(6拠点) |
| 2 | 株式会社アクシアエージェンシー | 4.3 | 飲食の運用事例とクリエイティブ内製 | 全国 |
| 3 | 株式会社ジーエスコンサルティング | 4.1 | 採用から定着・組織改善まで | 全国 |
| 4 | 株式会社ネオキャリア | 4.0 | アルバイト採用の媒体横断比較 | 全国 |
| 5 | 株式会社USEN WORK WELL | 3.9 | 店舗基盤と外国人材の併用 | 全国 |
スコアは評価軸10指標に基づく編集部の独自評価です。Indeed特別認定パートナーランクは順位決定要素に算入していません。各社情報の確認日は2026年8月18日、出典は各社公式サイトおよびIndeed公式の認定パートナー一覧です。
トラコム株式会社
リクルート系の総合代理店で、Indeedに加えてタウンワーク等のリクルート媒体、さらに飲食店専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」まで取扱メディアに持つのが最大の強み。1媒体では応募が積み上がらない飲食のアルバイト・社員採用で、媒体の掛け合わせを設計できます。飲食領域という切り口では、取扱メディアの幅で頭ひとつ抜けています。
評価できるポイント
- 飲食専門媒体を併用できる:取扱メディアの「求人飲食店ドットコム」は登録求職者25万人超・月間訪問者約37万人。同社の公開情報によれば、飲食業界経験1年以上のユーザーが全体の約9割、7年以上が約4割を占めます。Indeedで裾野を広げつつ、キッチンスタッフや店長候補といった採用難易度の高い層を専門媒体で狙う二段構えが組めます。
- 掲載単位が店舗ベース:同媒体は1枠1店舗の掲載で、職種数・雇用形態数によって料金が加算されない設計。ホールとキッチン、社員とアルバイトを同時に募集する飲食店の実態に合っています。
- 取材ベースの原稿制作:担当者が店舗を取材したうえで原稿を制作するフローを公開しており、最短3営業日で掲載開始としています。急な欠員が出やすい飲食店では、この初動の速さが効きます。
- 全国6拠点の対応網:東京本社に加え千葉・大阪・京都・名古屋・福岡に拠点を持ち、複数エリアに店舗を展開するチェーンでも窓口を一本化できます。従業員213名、取引高47億円(2024年3月期)という事業規模も、長期の取引先として判断材料になります。
- 自社ツールと情報公開:AI原稿ツール「ごんた」、求人相場ツール「ぶんた」を公開しているほか、オウンドメディアで業種別の採用ノウハウを継続的に発信しています。
留意点
定着支援・組織開発までを主業務とする設計ではないため、「採用してもすぐ辞める」という構造課題が主因の場合は、その領域を見てくれる支援と組み合わせる必要があります。また媒体の選択肢が多いぶん、自店舗にとって本当に必要な組み合わせなのかは初回提案時に根拠を確認してください。
株式会社アクシアエージェンシー
1954年創業の産案グループを源流とし、グループ創業から数えて70年にわたり求人広告を扱ってきた総合代理店。飲食サービス業のIndeed PLUS採用成功事例を実名の業態付きで公開しており、募集要項の組み直し方まで方法論として開示している点が特徴です。採用サイト・動画までを内製できるため、条件面で大手チェーンに見劣りする店舗が「働く環境」で差別化する設計に向いています。
評価できるポイント
- 飲食業の運用事例を公開:もんじゃ店・焼肉店・ポップコーン店といった業態別のIndeed PLUS採用成功事例を自社サイトで公開しています。事例の粒度が細かく、自店舗と近い規模・業態を探しやすいのが利点です。
- 職種細分化という具体的な処方:「ホール・キッチンスタッフ」という大きな募集を、ホール業務とキッチン業務に分け、さらに業務フロー単位で切り出して職種を細分化する手法を公開しています。採用ターゲットを広げつつ、時給設定や勤務時間帯を業務ごとに変えられるという実務的な考え方です。
- 採用力の分解フレーム:採用力を「企業力・労働条件・表現回数・メッセージ・採用実務」の掛け合わせと定義し、どこを動かせるかを整理してから施策に入る進め方を示しています。時給を上げる以外の打ち手を探している店舗に有効です。
- クリエイティブの内製対応:企業ページ作成や採用動画までを社内で対応でき、Airワーク採用管理を含むIndeed PLUS周辺の運用にも対応します。
- 70年の業歴と組織基盤:2003年に株式会社銀座サンアンと株式会社フロムエーセンターの合併で誕生した経緯を持ち、求人広告領域での事業継続性は高いと評価できます。
留意点
料金プランを公式サイトで公開していないため、費用感は見積もりを取るまで分かりません。複数社を比較検討する場合は、同じ募集条件で相見積もりを取り、広告費と運用手数料の内訳を明示してもらったうえで判断してください。
株式会社ジーエスコンサルティング
中小企業の採用・定着支援に特化した支援会社。社名の由来は「Growth Support Consulting」で、顧客企業の人事部そのものとなって成長を支援するという立ち位置を掲げています。募集を代行するのではなく、業務フローの把握や退職理由の分析といった組織側の課題から入る設計が特徴で、入れ替わりの速さに悩む飲食店と課題構造が噛み合います。
評価できるポイント
- 採用の前段に組織改善を置く設計:業務フローの把握・分析、退職理由の調査、スタッフアンケートによって採用定着の問題点を抽出してから施策を組みます。応募数だけを追わない進め方は、離職率が構造的に高い飲食業と相性がよい設計です。
- 定着支援まで業務範囲に含む:求人拡散システム、採用コンシェルジュ、求人の見え方改善に加えて、従業員サーベイ(社員の心の見える化)や人事部コンサルティングまでをサービスとして持ちます。取引継続率95%以上を公式に掲げています。
- 中小企業に振り切った実績:25年の経験をもとに、創業以来7年間で2,600社以上の採用課題を支援。スタッフは平均100社以上の採用支援実績を持ち、成功事例を社内共有する運用を続けているとしています。
- 専任担当者がいない前提で組める:採用ホームページや採用管理システムがない状態からでも着手できる体制で、店長が採用も兼務している小規模チェーンでも導入しやすい設計です。
留意点
飲食業に特化した支援会社ではなく、公開されている飲食領域の実績は限定的です。飲食業態固有の商習慣(深夜帯シフト、繁忙期の一斉募集など)への理解度は、初回相談時に自店舗と近い規模・業態での支援実績を具体的に確認してください。また料金プランは公開されていないため、費用感は見積もりでの確認が必要です。
株式会社ネオキャリア
2000年創業の人材サービス大手。中途・新卒・アルバイトの各領域を横断してサービスを持ち、採用支援ポータル「みんなの採用部」でアルバイト求人サイトやフリーペーパー、採用代行までを比較できる形で整理しています。飲食店の求人媒体比較やアルバイト採用ノウハウの情報発信量が多く、媒体選定の相談相手として厚みがあります。
評価できるポイント
- アルバイト採用の選択肢を横断できる:Indeed・求人検索エンジンだけでなく、アルバイト求人サイト、求人フリーペーパー・折込チラシ、人材派遣、アルバイト採用代行までを一社で相談できます。エリアや時間帯によって効く手段が変わる飲食店の募集で、選択肢の幅は実利があります。
- 飲食領域の情報発信が継続的:飲食店向けの求人媒体比較やアルバイト採用の費用相場などのコンテンツを自社メディアで継続公開しています。提案前に同社の考え方を読んで確かめられる点は、情報開示の姿勢として評価できます。
- 社員・アルバイトの並行採用に対応:中途採用と新卒採用のサービスも同一社内に持つため、店長候補の社員採用とホールスタッフのアルバイト採用を同じ窓口で設計できます。
- 組織規模と継続性:2000年11月設立、従業員3,651名(2026年2月28日時点)。長期的なパートナーシップを前提とした取引先としての安定性があります。
留意点
サービス範囲が広いぶん、飲食業に特化した専任チームが付くかどうかは案件によって変わります。また大手ゆえに小規模店舗の少額案件では担当者の関与度が下がる可能性があるため、月次の運用報告の頻度と担当体制を契約前に確認しておくと安心です。
株式会社USEN WORK WELL
店舗向けサービスを全国展開するUSEN&U-NEXT GROUPで国内の人材採用支援事業を担う会社。Indeed運用代行を手がけ、外国人材に特化した人材紹介・定着支援サービスを同じグループの株式会社USEN WORKINGが提供しているのが最大の特徴です。料金プランを公式サイトで明示している数少ない代理店でもあり、費用感を先に把握したい飲食店にとって検討の入口になります。
評価できるポイント
- 料金を公開している:Indeed運用代行の料金として、アルバイトプラン60,000円〜、社員プラン180,000円〜(いずれも税別)を公式サイトに明示しています。見積もりを取らないと相場が分からない業界のなかで、金額の目安を先に示す姿勢は評価できます。
- 外国人材まで含めた採用設計:外国人材に特化した人材紹介・定着支援サービスを、同じグループの株式会社USEN WORKINGが提供しています。日本人の応募だけでは人員計画が埋まらない店舗にとって、現実的な選択肢を並べて相談できます。
- 店舗ビジネスの現場理解:USENグループは全国約100万店舗の経営をサポートしていると公式に記載しており、飲食店・サロン・小売店など業種別にサービスを整理しています。POSレジや予約台帳など店舗運営の周辺領域まで見ている企業のため、現場の業務実態を前提に話が進みます。
- 申し込みから請求までの一括対応:求人広告の制作・掲載・管理代行から請求までを一括で引き受ける体制を掲げており、事務工数を抑えたい多店舗運営に向いています。
留意点
採用戦略の立案や組織改善といった上流コンサルティングを主軸に置く設計ではないため、「なぜ人が辞めるのか」から一緒に考えてほしい場合は物足りなく感じる可能性があります。Indeedを中心とした運用代行として位置づけ、必要に応じて他の支援と組み合わせるのが現実的です。
なぜ飲食店の採用は難しいのか|データで見る現状
飲食店の採用難は、求人倍率・離職率・人手不足感という3つの数字が同時に悪い方向へ振れていることに原因があります。いずれか1つが厳しいのではなく、「採りにくい」「辞めやすい」「業界全体で奪い合っている」が重なるため、他業種と同じやり方では応募が積み上がりません。それぞれ公的統計と公表調査で確認していきます。
有効求人倍率は全職業平均の2倍以上
厚生労働省「一般職業紹介状況」(令和8年6月分)によると、常用(パート含む)の有効求人倍率は接客・給仕職業従事者が2.30倍、飲食物調理従事者が2.19倍です。同じ集計での職業計は1.01倍ですから、飲食の現場職は全職業平均のおよそ2倍の水準で求職者を奪い合っていることになります。
より直近の動きを示す新規求人倍率で見ると、差はさらに開きます。接客・給仕職業従事者は4.12倍、飲食物調理従事者は3.92倍で、職業計の1.98倍を大きく上回ります。新しく出た求人1件あたりで見れば、飲食の募集はそもそも求職者に届きにくい構造にあるということです。
職業別の有効求人倍率(常用・パート含む/令和8年6月)
接客・給仕職業従事者 2.30倍/飲食物調理従事者 2.19倍/職業計 1.01倍。新規求人倍率では接客・給仕職業従事者 4.12倍、飲食物調理従事者 3.92倍、職業計 1.98倍。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」参考統計表7-1(厚生労働省公式)/確認日:2026年8月18日
離職率は全産業で最も高く、募集が止まらない
飲食業の採用がより難しいのは、入口だけでなく出口も広いためです。厚生労働省「雇用動向調査」(令和6年)によると、宿泊業・飲食サービス業の離職率は25.1%で全16産業のなかで最も高く、パートタイム労働者に限れば29.9%に達します。産業計はそれぞれ14.2%、21.4%ですから、飲食のパート・アルバイトは全産業平均より8.5ポイント高い水準で入れ替わっている計算です。
この数字が意味するのは、飲食店の採用が「欠員が出たときに行うもの」ではなく、年間を通じて回し続ける定常業務だということです。10人のアルバイトを抱える店舗なら、単純計算で年に3人前後は補充が必要になります。募集を止めた瞬間にシフトが崩れるため、掲載と停止を繰り返す運用ではなく、常時露出を保ちながら広告費を最適化する設計が求められます。
産業別の離職率(令和6年)
宿泊業,飲食サービス業の離職率は25.1%(一般労働者18.1%/パートタイム労働者29.9%)で全産業中最も高い水準。産業計は14.2%(一般労働者11.5%/パートタイム労働者21.4%)。
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」表4-2(厚生労働省公式)/確認日:2026年8月18日
非正社員の人手不足感は全業種でトップ(ただし改善局面)
帝国データバンクが2026年8月17日に公表した「人手不足に対する企業の動向調査(2026年7月)」によると、非正社員の不足を感じている企業の割合は「飲食店」が57.7%で全51業種中トップでした。非正社員全体の28.8%と比べると、飲食店はおよそ2倍の水準にあります。
ただし、この数字は改善傾向にある点も正しく押さえておく必要があります。飲食店の不足割合は前年同月から4.1ポイント低下し、2026年4月以降は4か月連続で6割を下回りました。同調査では、DXやスポットワークの普及による生産性向上が背景として挙げられています。
つまり飲食業の採用環境は、依然として全業種で最も厳しいものの、数年前の極端な逼迫からはやや緩んだ局面にあります。人手不足を理由に条件を際限なく引き上げるのではなく、募集の出し方と定着の仕組みで差をつける余地が広がってきた、と読むのが実態に近い解釈です。
非正社員の人手不足割合(2026年7月)
「飲食店」が57.7%で全51業種中トップ。前年同月比マイナス4.1ポイントで、2026年4月以降は4か月連続で6割を下回る。非正社員全体では28.8%。
出典:株式会社帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2026年7月)」(帝国データバンク公式)/確認日:2026年8月18日
飲食店採用でIndeed(+Indeed PLUS)が効く理由と限界
Indeedが飲食店の採用と相性がよいのは、求職者が「駅名」「まかない」「週2」「夜だけ」といった生活条件をそのままキーワードで打ち込んで探すためです。勤務地と時間帯で決まる仕事ほど、検索で拾われる設計の巧拙が応募数に直結します。
効く理由を整理すると次のとおりです。
- 商圏検索との親和性:アルバイトは通勤時間で応募先を絞る傾向が強く、駅名・地名での検索が中心になります。店舗単位でエリアを設定できるIndeedは、この行動と噛み合います。
- 条件の掛け合わせに強い:ホール・キッチン、社員・アルバイト、朝・昼・夜、週1から・扶養内など、飲食の募集条件は組み合わせが多岐にわたります。求職者が入力した言葉に合う原稿が表示される仕組みのため、条件を具体的に書くほどマッチング精度が上がります。
- スマートフォン中心の行動と合う:アルバイト求職者の多くはスマートフォンで探すため、スマホ中心のIndeedと行動が一致します。
- Indeed PLUSによる露出拡張:Indeedへの掲載が連携する求人媒体にも配信され、1媒体では届かなかった層に露出を広げられます。アルバイト系の媒体が連携先に含まれるため、飲食のパート・アルバイト募集とは特に相性がよい仕組みです。
一方で、限界も明確です。
- 掲載しただけでは埋もれる:同一商圏の同業他社が同じキーワードで並びます。「未経験歓迎・まかない付き・シフト自由」だけの原稿は他店と見分けがつかず、表示されても選ばれません。
- 運用の継続が前提:入札・予算配分・原稿の改善を続けないと、掲載初期の応募が落ちた時点で止まります。通年募集の飲食店ではこの「落ちた後」が本番です。
- 採用まで見るには別の力が要る:アルバイト応募は連絡が1日遅れるだけで他店に決まります。応募が来ても、返信の速さと面接設定の設計が弱いと辞退で消えていきます。
- 定着までは解決しない:離職率が構造的に高い業種では、募集だけを強化しても翌年また同じ人数を採ることになります。
Indeed PLUSの仕組みや代理店比較の観点をもう少し詳しく知りたい方は、Indeed代理店おすすめ比較ランキング10選もあわせてご覧ください。
飲食店に強いIndeed代理店の選び方|5つの評価軸
代理店選びで見るべきは、Indeed社が付与するパートナーランクの高さではありません。自社の採用課題にどこまで伴走してくれるかです。飲食店が確認すべき5つの軸を、そのまま初回商談のチェックリストとして使える形で整理しました。
-
1
飲食業の採用実績があるか
飲食の採用は、業態・立地・時間帯によって訴求すべき点がまったく変わります。居酒屋とカフェ、都心の駅前と郊外のロードサイドでは、応募が集まる書き方が違います。飲食の支援経験がない代理店は、どうしても「時給」「まかない」といった一般的な条件訴求に寄りがちです。
- 直近1年以内の飲食店の支援事例を提示できるか
- 自社と近い業態・店舗規模の事例があるか
- アルバイトと社員のどちらに実績が偏っているか
-
2
店舗単位で原稿を作り分けられるか
複数店舗を運営している場合、全店同じ原稿を使い回すと、商圏の異なる店舗で応募が偏ります。店舗ごとに商圏・客層・シフトの穴が違う以上、原稿も分けて設計するのが本来です。
- 店舗ごとに原稿を作り分ける前提の提案になっているか
- 掲載中の原稿修正に回数上限や追加費用があるか
- 効果確認の頻度は週次か月次か
-
3
応募数ではなく採用単価で語れるか
応募数だけを成果指標にすると、面接に来ない応募が増えても「成果が出ている」ことになってしまいます。飲食のアルバイト採用は応募から面接、初出勤までの離脱が特に大きいため、1名採用あたりの総コストで会話できる代理店を選んでください。
- 過去案件の採用単価レンジを示せるか
- 応募から初出勤までの歩留まりを追う仕組みがあるか
- 面接設定率・入社率まで報告対象に含まれるか
-
4
応募後の初動を設計できるか
アルバイト採用では、応募から連絡までの時間が採用率を大きく左右します。掛け持ちで複数店舗に応募する求職者が多く、返信が翌営業日になった時点で他店に決まっていることも珍しくありません。
- 応募通知の受け取り方法と対応フローまで提案に含まれるか
- 応募受付の代行やチャット対応などの選択肢があるか
- 営業時間外・定休日の応募をどう扱うか設計されているか
-
5
採用した後まで見てくれるか
飲食業の離職率は全産業で最も高く、パートタイムでは3割近くが1年で入れ替わります。採用して終わりではなく、定着まで業務範囲に入っているかどうかで、年間の採用コストは大きく変わります。
- 入社後のフォロー・定着支援がサービスに含まれるか
- 離職理由の分析まで踏み込む仕組みがあるか
- 取引継続率など、長期的な関係性を示す指標を公表しているか
パートナーランクを選定基準にしない理由
- 評価の主体が違う:Indeed特別認定パートナーのランクは、広告取扱規模などIndeed社への貢献度に基づくとされる制度です。採用企業にとっての最適さを直接示すものではありません。
- 規模と伴走力は別:上位ランクの大手は大規模採用に最適化されている傾向があり、数名を継続的に採りたい個人店・小規模チェーンには、伴走型のほうが手厚いケースがあります。
- 当サイトの扱い:パートナーランクは順位決定要素に算入せず、参考情報として併記しています。詳細は編集方針・評価方法ページをご覧ください。
代理店に依頼するメリット・デメリット|自社運用との違い
代理店に依頼する最大のメリットは、運用の継続性が担保されることです。逆に最大のデメリットは、広告費に運用手数料が上乗せされることと、社内に運用ノウハウが蓄積しにくくなることです。飲食店の場合、店長がシフトに入りながら運用を続けられるかが現実的な分岐点になります。
| 観点 | 自社運用 | 代理店運用 |
|---|---|---|
| 費用 | 広告費のみ | 広告費+運用手数料 |
| 運用工数 | 店長・本部担当が確保する必要あり | 原稿改善・入札調整を委託できる |
| 改善スピード | 担当者の習熟度に依存 | 他店事例を踏まえた改善が早い |
| 業界知見 | 自店舗の経験の範囲内 | 飲食実績がある代理店なら商圏傾向を反映できる |
| 複数店舗の管理 | 店舗ごとに個別対応になりがち | 全店の効果を横並びで比較できる |
| ノウハウ蓄積 | 社内に残る | 意識的に共有を求めないと残りにくい |
| 向くケース | 1店舗・応募が安定・年数名の採用 | 複数店舗・通年募集・応募が伸び悩む |
判断の目安としては、複数店舗で通年の募集が発生し、かつ店長が運用に時間を割けないなら代理店運用が合理的です。反対に、1店舗で応募が来ていて採用も回っているなら、まず求人原稿の改善だけで伸びしろが取れることもあります。自社運用と代理店運用の損益分岐をもう少し詳しく検討したい方は、姉妹メディアの求人広告代理店の選び方ナビ【首都圏】も判断材料になります。
飲食店のIndeed代理店の費用相場|月額・手数料の目安
Indeedの有料運用は、広告費(クリック課金のチャージ)と代理店の運用手数料で構成されるのが一般的です。Indeedの有料掲載は、予算の上限を自社で設定でき、少額の予算でも運用できるとIndeed公式が案内しています。これに運用手数料が加わります。運用手数料は広告費の20%前後を目安とする代理店が多く、月額型のプランを公開している代理店もあります。
飲食店向けに料金を公開している例として参考になるのが、株式会社USEN WORK WELLです。同社はIndeed運用代行の料金としてアルバイトプラン60,000円〜、社員プラン180,000円〜(いずれも税別)を公式サイトに明示しています(同社のIndeed運用代行の公式ページ、確認日2026年10月6日)。アルバイト募集と社員募集で必要な運用量が異なることが、価格差にそのまま表れている構成です。
また、Indeed以外の飲食専門媒体を併用する場合の目安も押さえておくと予算設計がしやすくなります。トラコム株式会社が取り扱う飲食店専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」は、掲載料19,800円〜(30日間)で、1枠1店舗の掲載であれば職種数・雇用形態数による加算がありません(同社公式サイト、確認日2026年8月18日)。急募掲載10,000円、新着表示15,000円、特集掲載20,000円、スカウトサービス50,000円といったオプションも公開されています。
ただし、料金は募集規模・店舗数・エリア・職種によって変わり、成果報酬型(採用が決まったときにのみ費用が発生)や、掲載費ゼロで運用手数料のみといったプランもあります。金額の妥当性は、月額の総額ではなく応募単価・採用単価で判断するのが実務的です。正確な費用は各社の見積もりで確認してください(費用の記載は確認日2026年8月18日時点の各社公開情報に基づく目安です)。
目的別おすすめ|飲食店の状況別ベストマッチ
総合順位が高い代理店が、すべての飲食店にとって最適とは限りません。店舗数・業態・採用後のニーズによって、選ぶべき代理店は変わります。編集部が状況別に推薦する代理店をマッピングしました。
ホール・キッチンの欠員を早く埋めたい
▶ 推薦:トラコム株式会社
Indeedに加えて飲食店専門の求人サイトを取扱メディアに持ち、二段構えで母集団を作れます。取材ベースの原稿制作で最短3営業日の掲載開始としており、急な欠員が出やすい飲食店の初動に向いています。
時給で勝てないぶん店の魅力で採りたい
▶ 推薦:株式会社アクシアエージェンシー
ホール・キッチンの業務を切り分けて職種を細分化する方法論を公開しており、時給以外の条件で応募を集める設計ができます。採用サイト・動画まで内製対応するため、働く環境を伝えて差別化したい店舗に向いています。
採用も定着も一気通貫で任せたい小規模チェーン
▶ 推薦:株式会社ジーエスコンサルティング
業務フローの把握や退職理由の分析といった組織側の課題から入り、採用→定着→組織開発までを業務範囲に含みます。取引継続率95%以上。1名の早期離職が残ったスタッフの負荷を生む小規模店舗ほど、定着まで設計に入っている代理店が再採用コストを下げます。
外国人スタッフも含めて人員を確保したい
▶ 推薦:株式会社USEN WORK WELL
Indeed運用代行を手がけ、外国人材に特化した人材紹介・定着支援サービスは同じグループの株式会社USEN WORKINGが提供しています。日本人の応募だけでは人員計画が埋まらない店舗が、複数の手段を並べて相談できる体制です。料金プランを公開している点も検討しやすさにつながります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 飲食店の採用にIndeed代理店は必要ですか?
Indeedに掲載しても応募が伸びない、複数店舗の募集を同時に回しきれない飲食店には有効です。飲食のアルバイト採用は求人件数が非常に多く、店舗ごとに商圏・時間帯・職種が異なるため、原稿とキーワードを店舗単位で設計できる代理店に運用を任せると、同じ広告費でも応募の質と量が改善しやすくなります。一方、1店舗で応募が安定して来ている場合や、年に数名の単発採用では自社運用のほうが費用対効果が高いこともあります。
Q2. 飲食店のIndeed代理店の費用相場はいくらですか?
広告費(Indeedのクリック課金。予算の上限は自社で設定できます)に、運用手数料(広告費の20%前後が目安)が加わる構成が一般的です。料金を公開している例では、Indeed運用代行のアルバイトプランが60,000円〜、社員プランが180,000円〜(税別)という代理店もあります。金額は募集規模・店舗数・エリアで変わるため、月額の総額ではなく応募単価・採用単価で妥当性を判断し、各社の見積もりで確認してください。
Q3. アルバイトの応募が来ません。時給を上げるしかないでしょうか?
時給の引き上げは最後の手段として残しておくほうが得策です。飲食のアルバイト求職者は時給だけでなく、勤務日数・時間帯の柔軟性、シフト提出のルール、通勤時間を総合して応募先を決めています。「週1日・3時間からOK」「シフト希望は前月中旬に提出」といった働き方の条件を具体的に書き換えるだけで応募が改善するケースは多くあります。また、ホール・キッチンをまとめて募集している場合は、業務を切り分けて職種を細分化すると、対象となる求職者の幅が広がります。
Q4. 採用してもすぐ辞めてしまいます。代理店で改善できますか?
定着支援まで業務範囲に含む代理店であれば、採用時のミスマッチ低減や入社後フォローの設計まで相談できます。宿泊業・飲食サービス業の離職率は25.1%、パートタイム労働者では29.9%と全産業で最も高いため、定着改善のコスト効果は他業種より大きくなります。定着の鍵は「入口(求人内容と実態の一致)」と「入社直後の受け入れ」の2つです。退職理由の分析や従業員サーベイまで踏み込む代理店を選ぶと、採用と定着を分断せずに設計できます。
Q5. 複数店舗を運営しています。店舗ごとに代理店を分けるべきですか?
分ける必要はありませんが、店舗ごとに原稿を作り分けられる代理店を選んでください。商圏・客層・シフトの穴は店舗ごとに違うため、全店同じ原稿を使い回すと応募が特定店舗に偏ります。窓口を一本化しつつ店舗単位で運用を最適化できるか、全店の効果を横並びで比較したレポートが出るかを、契約前に確認しておくと運用後のズレを防げます。複数エリアに展開している場合は、代理店の拠点網も確認しておくと安心です。
Q6. 社員(店長候補)とアルバイトを同時に採用したいのですが可能ですか?
可能ですが、原稿は必ず分けて設計してください。アルバイトは勤務時間と通勤距離、社員はキャリアパスと待遇を重視して応募先を選ぶため、訴求すべき内容がまったく異なります。1つの原稿に両方を詰め込むと、どちらの層にも刺さらない求人になりがちです。中途採用と新卒採用のサービスを同一社内に持つ代理店を選ぶと、社員採用とアルバイト採用を同じ窓口で設計でき、店舗ごとの人員計画とも噛み合わせやすくなります。
Q7. Indeed PLUSは飲食店のアルバイト採用にも対応していますか?
対応しています。Indeed PLUSを通じて、Indeedへの掲載が連携する求人媒体にも配信される可能性があり、アルバイト系の媒体が連携先に含まれるため、飲食のパート・アルバイト募集とは特に相性がよい仕組みです。求人が埋もれやすい飲食の募集で露出を広げられます。ただし配信先ごとの効果測定と運用改善には専門知識が必要なため、Indeed PLUSの運用実績がある代理店を選ぶことが前提になります。
Q8. Indeedのパートナーランクが高い代理店を選べば間違いないですか?
ランクの高さは選定基準になりません。Indeed特別認定パートナーのランク(プラチナム/ゴールド/シルバー+/シルバー)は、広告取扱規模などIndeed社への貢献度に基づくとされる制度であり、代理店の運用力や提案力そのものを評価したものではないためです。当サイトはパートナーランクを順位決定要素から外し、利用者目線の評価軸10指標でランキングを構築しています。飲食店の場合、規模の大きさよりも業態理解と応募後の初動設計が結果を左右します。
まとめ|飲食店の採用は「募集」と「定着」を分けずに設計する
飲食店の採用は、接客・給仕職業従事者の有効求人倍率2.30倍・離職率25.1%で全産業最高・非正社員の人手不足割合57.7%で全業種トップという、三重の構造課題のなかで行う採用です。Indeedに出すだけ・任せるだけでは成果は積み上がりません。
飲食業の採用事情を理解し、店舗単位の原稿設計から応募後の初動、定着支援まで伴走できるIndeed代理店を、Indeed社のパートナーランクではなく利用者目線の評価軸で選ぶことが、飲食店の採用成功の本質です。
飲食専門媒体との併用で母集団を広げるならトラコム、時給以外の魅力で差別化するならアクシアエージェンシー、小規模チェーンで採用も定着も任せたいならジーエスコンサルティング、媒体の選択肢を横断して比較したいならネオキャリア、外国人材まで含めて人員を確保したいならUSEN WORK WELLと、自店舗の状況に合わせて選び分けてください。
まずは自店舗の求人原稿に改善余地がないかを確かめたい方は、Indeedで応募が来ない5つの理由と対策から着手するのも有効です。業種を問わない代理店比較はIndeed代理店おすすめ比較ランキング10選、中小企業という軸での比較は中小企業に強いIndeed代理店ランキング、同じく人手不足が深刻な分野は介護のIndeed代理店ランキング、ドライバー採用に強いIndeed代理店ランキング、建設業の採用に強いIndeed代理店ランキングでも解説しています。
本記事に記載した各代理店の情報は、Indeed公式の認定パートナー一覧および各社公式サイトの公開情報に基づきます(確認日:2026年8月18日)。評価軸と重み配分は編集方針・評価方法ページ、執筆者情報は編集長プロフィールをご覧ください。


編集長コメント
飲食店の採用で陥りやすい誤解が、「時給を上げないと採れない」というものです。実際には、時給を50円上げるより「週1日・3時間からOK」「シフトは前月中旬に希望提出」と働き方の条件を具体的に書き換えるほうが応募が増えるケースは少なくありません。飲食のアルバイト採用は、条件の勝負に見えて、実は情報の出し方の勝負です。ここを分かっている代理店かどうかで結果が大きく変わります。